【派遣から正社員へ】キャリアアップの道筋が見える!正社員登用までの3ステップガイド

派遣社員から正社員へとキャリアアップして働く女性のイメージ

「いつかは正社員として働きたい…」そう思ってはいるものの、いきなり正社員として就職することに不安を感じていませんか?経験不足や、職場が自分に合っているかどうかの見極めなど、様々な不安要素があるのは当然のことです。

そんなときは、まずは派遣社員として働きながら正社員を目指すのがおすすめです。この記事では、派遣社員から正社員への転換を実現するための具体的なステップやポイントをご紹介します。まずは派遣社員としてスタートを切り、着実にキャリアを築いていきましょう。

目次

派遣社員から正社員を目指す理由とメリット

正社員を目指す上で、まず派遣社員として働くことには多くのメリットがあります。 

  • 実務経験を積みながら、仕事内容や職場の雰囲気を確認できる
  • 業務実績や人柄を評価してもらったうえで登用されるので、ミスマッチが少ない
  • 派遣期間中に必要なスキルや知識を学べ、段階的にキャリアアップを目指せる
  • 正社員として採用されるよりもハードルが低いケースがある

派遣社員から正社員への道が注目される背景

オフィスで真面目に働いている女性のイメージ

派遣法改正による影響

2015年の労働者派遣法改正で、派遣社員のキャリア形成を大きく左右する3つのルールが打ち出されました。

3年ルール

派遣社員が同一事業所で働ける期間を原則3年に制限する、というものです。多くの派遣社員は限られた期間内でキャリアを築く必要が生じ、派遣期間終了後の選択肢として、正社員登用を積極的に考えるようになりました。

また、企業側も長期的に働ける社員を確保するために、派遣社員からの正社員登用制度を整備する動きが強まりました。結果として、派遣社員から正社員への転換は以前にも増して現実的な選択肢となり、多くの派遣社員にとって新しいキャリアパスになったのです。

同一労働同一賃金

2020 年に本格施行され、派遣社員も正社員と同じ仕事内容をしていれば、同水準の賃金や福利厚生を受けられるようになりました。これにより平均時給は厚生労働省の調査で 1 年で約 4.3% 上昇しましたが、一方で「コスト増を避けて派遣枠を減らす」企業も 18% ほど存在し、プラスとマイナスが混在しています。

無期転換ルール

同じ派遣会社で通算 5 年を超えて働く有期契約社員が希望すれば、期間の定めのない無期雇用に切り替えられる制度です。雇用の安定という大きなメリットがあり、実際に 2022 年度には派遣労働者全体の 12.6% が無期雇用派遣へ転換しています。ただし給与テーブルが派遣会社基準のまま据え置かれるケースもあり、年収アップを狙う場合は転換後の処遇確認が欠かせません。

労働市場の変化と企業のニーズ

国内の労働市場は人材不足が深刻化し、企業はスムーズな人材確保ならびに即戦力となる人材を求めています。そんななかで派遣社員から正社員として雇用する採用ルートは、企業の人材戦略においても重要な位置を占めるようになっているのです。

入社前に業務や企業文化への適応力を確かめられるため、ミスマッチを防ぎやすいというメリットもあり、派遣社員をある種の”採用チャネル”として捉える企業が増えています。

派遣労働者のキャリア志向の高まり

労働者の中では将来的な安定性やキャリアアップを求めるキャリア志向が高まっていて、正社員への転換を希望する声が増加しています。株式会社パーソル総合研究所が2023年に実施したアンケートでは、72.4%が「現職場または別企業での正社員化を希望」と回答しました。そのうち、スキル習得後に正社員化を目指す人は58.1%に達し、派遣社員が学習投資とキャリア安定をセットで捉えていることがわかります。希望理由のトップは「収入の安定」で68.9%、次いで「社会的信用の向上」が55.3%でした。

派遣社員から正社員になる方法

派遣社員から正社員を目指して働いている女性のイメージ

紹介予定派遣を活用する

紹介予定派遣は、最長6ヶ月間の派遣期間終了後に正社員としての採用が前提となっている派遣形態です。

紹介予定派遣の仕組みとメリット

派遣社員は実際に企業で働きながら、職場環境や業務内容に対する理解を深めることができます。派遣期間中に自身の適性や企業との相性を確認できるため、正社員としてのキャリアアップに対する不安を軽減することが可能です。

企業側にとっても、紹介予定派遣は採用リスクを低減しながら、有能な人材を見極める機会です。派遣期間中に実際の業務遂行能力やチームとのフィット感を確認できるため、採用後のミスマッチを防ぐことができます。

派遣期間中に企業との相性を確認しよう

派遣期間は”お試し期間”と捉えられがちですが、実際は正社員登用後をシミュレーションする重要なフェーズです。

職場環境が快適か、企業の文化や価値観が自分と合っているか、担当する業務が自身のスキルやキャリア目標に合致しているかを確認しましょう。具体的な業務内容や責任範囲について詳しく話を聞き、自分がそのポジションで成長できるかどうかを判断します。人間関係の構築も重要なポイントです。

また企業のサポート体制を確認することも忘れずに。研修制度やキャリア支援、福利厚生など、企業が提供するサポートが充実しているかをチェックしましょう。これにより、長期的なキャリア形成において有利な環境が整っているかを判断できます。

派遣先企業での直接雇用を目指す

直接雇用とは、派遣先の企業と直接雇用契約を結ぶ形態で、派遣期間中の実績や人間関係を活かせる最も一般的な正社員登用の方法だといえます。ただ正社員だけでなく契約社員、アルバイト、パートも直接雇用に含まれるため、どの雇用形態で働けるのかは事前に確認する必要があります。

直接雇用の仕組みとメリット

STEP

  1. 派遣先企業での業務経験を積む 
  2. 上司や人事部門へ正社員登用の希望を伝える 
  3. 社内選考(面接や試験など)を受ける
  4. 条件交渉を経て、正社員として採用

業務内容や社内システムを知っていること、社内の人間関係がすでに構築できていること、これまでの経験やスキルを直接活かせること、など労働者にとっても企業にとってもメリットがあります。

なお、直接雇用の打診があった場合は、派遣会社に必ず報告する必要があります。派遣会社は皆さんの正社員化をサポートしてくれる心強い味方です。給与条件や待遇面での交渉についても、派遣会社のアドバイスを受けることができます。

派遣先企業での評価を高める方法

派遣先企業に直接雇用されるには、評価の向上が欠かせません。基本的な勤務態度(時間厳守、報告・連絡・相談の徹底)はもちろん、担当業務を効率的かつ正確に遂行し、期待以上の成果を上げることが重要です。定期的に自己の業務進捗を確認し、目標達成に向けて計画的に取り組む姿勢が評価につながります。

チームワークの強化も重要な要素です。派遣社員として働いている場合でも、チームの一員として協力し合い、良好な人間関係を築くことが求められます。コミュニケーションを積極的に取り、同僚や上司との信頼関係を構築することで、職場の中で存在感を高めることができます。

派遣契約終了前に正社員登用を提案する

上司との面談時や契約更新時期に、正社員登用への希望を伝えましょう。この提案を成功させるためには、適切なタイミングとアプローチ、そして自身の実績を効果的に伝えることが求められます。 

まず、提案のタイミングは重要です。契約終了が近づいた段階で、早めに上司や人事担当者に対して意向を示すことで、企業側も前向きに検討しやすくなります。業務の成果が高まった時期やプロジェクトの成功後など、ポジティブな状況で話を切り出すと効果的です。

自身の実績を伝える際には、具体的な数字や成果を用いることで信憑性を高めましょう。同時に今後の目標を示すことで、前向きな検討を促すことができます。

派遣会社での無期雇用派遣を検討する

無期雇用派遣の仕組み

無期雇用派遣契約は、派遣社員と派遣会社との間で結ばれる無期限の雇用契約であり、これにより派遣社員は長期的な雇用の安定を得ることができます。登録型派遣と違い、派遣先が決まっていない期間でも給与(待機手当)が支払われる点が最大の特徴です。

そのほか、福利厚生が充実し正社員に近い待遇を受けられる可能性があります。無期雇用派遣として実績を積みながら、派遣先企業での直接雇用や、派遣会社での正社員としてのキャリアを目指すこともできます。

無期雇用派遣のメリットとデメリット

派遣会社との無期契約がベースになるため、案件が途切れた場合でも月給が保証されるのが最大のメリットです。

また多くの派遣会社が社内規程として年1回の昇給テーブルを設けています。スキル評価シートで基準を満たせば自動的に給与レンジが上がる仕組みで、派遣先の評価に左右されにくい点も魅力です。

一方、無期雇用派遣は“派遣会社の社員”という立場になるため、会社側が優先して紹介する案件を断りにくい傾向があります。希望職種が少ないエリアでは、思い通りのキャリアを描きにくいかもしれません。

また派遣先企業で正社員登用を狙う場合、転籍条件が厳しくなることがあります。派遣先が支払う転籍金や派遣残存期間の調整が壁となり、タイミングによっては登用見送りになるケースも存在します。

派遣社員から正社員になるための3ステップ

STEP
目的と希望条件を整理する
STEP
現在の派遣先での評価を向上させる
STEP
正社員登用の可能性を確認し、応募準備を進める

派遣社員から正社員になるのは、決して遠い目標ではありません。明確な計画と具体的な行動があれば、十分に実現可能です。ここでは、正社員登用を実現するための3つの具体的なステップをご紹介します。

STEP1:目的と希望条件を整理する

自分のキャリアプランを明確にする

まずは、なぜ正社員を目指すのか、自分の目標を明確にしましょう。単に「安定性を求めて」だけでなく、「どんなスキルを活かしたいのか」「どのような立場で働きたいのか」具体的に考えることが重要です。

希望する業務内容や職場環境をリストアップ

現在の派遣先での経験を踏まえ、継続したい業務や新しく挑戦したい分野をリストアップします。通勤時間や職場の雰囲気など、自分にとって譲れない条件も明確にしておきましょう。

正社員登用制度がある派遣先企業を選ぶ

新規の派遣先を探す場合は、正社員登用実績のある企業や、登用制度が明確な企業を選びましょう。派遣会社のキャリアアドバイザーに相談し、登用実績などの情報を積極的に集めることをお勧めします。

STEP2:現在の派遣先での評価を向上させる

勤務態度や業務の質を向上させる方法

基本的な勤務態度(時間厳守、報告・連絡・相談の徹底)はもちろん、担当業務の効率化や改善提案にも積極的に取り組みましょう。また、周囲への気配りや協調性も重要な評価ポイントとなります。

派遣先企業とのコミュニケーションを強化

直属の上司や正社員の同僚とのコミュニケーションを大切にしましょう。業務上の質問や相談を適切なタイミングで行い、信頼関係を築いていくことが重要です。

派遣期間中にスキルアップを図る

業務に関連する資格取得や、派遣会社が提供する研修を積極的に活用しましょう。また、担当業務以外の知識も積極的に吸収し、会社全体の業務フローを理解することで、正社員としての適性をアピールできます。

STEP3:正社員登用の可能性を確認し、応募準備を進める

派遣会社や派遣先企業に正社員登用制度を確認

派遣元・派遣先の双方に、正社員登用の可能性や時期について確認します。特に派遣法の3年ルールを考慮し、適切なタイミングで相談することが重要です。

自己アピールの準備と応募書類の作成

派遣期間中の具体的な成果や、習得したスキル、改善提案の実績などを整理し、応募書類に反映させましょう。特に派遣社員として働く中で培った強みを具体的にアピールすることが重要です。

正社員登用試験や面接への対策

一般的な転職とは異なり、すでに実務経験を評価されている強みがあります。面接では、なぜ正社員を目指すのか、どのように会社に貢献できるのかを具体的に説明できるよう準備しましょう。

\ 正社員登用実績多数! /

派遣から正社員になった方の成功事例

派遣から正社員になり明るく働いている女性のイメージ

成功した人の具体的な取り組み

派遣から正社員登用に成功した方々に共通する重要なポイントは、以下の3つです。

積極的な自己研鑽

  • 業務関連の資格取得
  • 新しいスキルの習得
  • 自主的な業務改善の提案

職場での信頼関係構築

  • 上司・同僚との円滑なコミュニケーション
  • チーム貢献を意識した行動
  • 報告・連絡・相談の徹底

明確なキャリア目標設定

  • 具体的な目標と期限の設定
  • 段階的なステップアップ計画
  • 定期的な自己評価と改善

派遣先企業での評価向上のポイント

派遣先企業内での評価を高めるための、具体的なアプローチ方法を紹介します。高評価を得ることで正社員登用のチャンスが広がり、キャリアアップへの道が開けます。

コミュニケーションの工夫

  • 定期的な業務報告の実施
  • 積極的な改善提案
  • 部署を超えた関係構築

目に見える成果作り

  • 数値で示せる実績づくり
  • 業務効率化の実現
  • 問題解決への積極的な取り組み

信頼獲得への取り組み

  • 確実な業務遂行
  • 期限厳守の徹底
  • 率先したチームサポート

紹介予定派遣を活用した方の成功事例

『未経験からWebマーケティング職へ』(Aさん:28歳女性の場合)

「派遣社員として入社した時は、正直不安でいっぱいでした」と話すのは、大手広告代理店で正社員として働くAさん。紹介予定派遣として入社し、3ヶ月後に正社員登用を果たしました。

最初は基本的なデータ入力や資料作成からのスタートでしたが、少しずつWebマーケティングの知識を身につけていきました。特に意識したのは、どんな小さな業務でも期限を守り、丁寧に仕上げること。また、分からないことは素直に質問するようにしました。

そんなAさんの転機となったのは、あるキャンペーンプロジェクトでの提案でした。

顧客データの分析から気づいたことを、思い切って企画書にまとめて提出したんです。上司からの評価も良く、その後も積極的に提案するように心がけました。

現在は正社員として、プロジェクトのリーダーも任されているそうです。

派遣期間があったからこそ、仕事の面白さや自分の適性を確認できました。結果として、自信を持って正社員を目指すことができました。

『営業事務からITコンサルタントへのキャリアチェンジ』(Bさん:32歳男性の場合) 

IT企業で活躍するBさんは、もともと営業事務の経験者でした。「紹介予定派遣は、新しいキャリアへの挑戦のチャンスだと考えました」と振り返ります。

派遣期間中は、業務時間外でもIT関連の資格取得に励みました。また、社内で行われる勉強会には必ず参加するようにしていました。上司も私の学ぶ姿勢を評価してくれ、徐々に責任のある業務を任せてもらえるようになりました。

特に心がけたのは、チーム内でのコミュニケーションだったそうです。

技術的なスキルはもちろん大切ですが、チームの一員として信頼されることも重要です。困っている同僚のサポートを積極的に行い、チームに貢献できる存在になることを意識しました。

6ヶ月の派遣期間を経て、Bさんは見事正社員として採用されました。

紹介予定派遣は、お互いをよく知るための期間として最適でした。今では後輩の指導も任されています

成功事例から学ぶポイント

  • 与えられた業務の確実な遂行
  • 積極的な学習姿勢
  • 改善提案への意欲
  • チーム内での信頼関係構築
  • 長期的なキャリアビジョンの設定

成功事例が示すように、紹介予定派遣は、スキルアップとキャリアチェンジの絶好の機会となります。派遣期間を活用して自己成長を図り、正社員としての活躍を目指しましょう。

正社員を目指せる派遣会社に登録してみませんか

紹介予定派遣の案件多数!キャリステに登録する

正社員を目指すなら、実績豊富なキャリステがおすすめです。派遣から正社員への転換を強力にサポートしてきた経験があります。

\キャリステが選ばれる3つの理由/

➀:豊富な紹介予定派遣案件

  • 大手企業を中心に多数の求人をご用意
  • 事務職からIT、製造まで幅広い職種に対応
  • 未経験からチャレンジできる案件も充実

②:手厚いキャリアサポート

  • 経験豊富なキャリアアドバイザーによる個別カウンセリング 
  • スキルアップのための無料研修制度 
  • 正社員化に向けた具体的なアドバイス

➂:安心の就業サポート

  • 派遣先での悩みや相談にも迅速に対応 
  • 定期的なフォローアップ面談 
  • 正社員登用交渉のサポートリスト

\登録から就業までの流れ/

STEP
WEBで簡単登録(所要時間約3分)
  • 基本情報の登録
  • 希望条件の入力
  • 職務経歴書の登録(後からでもOK)
STEP
面談・カウンセリング
  • 経験・スキルの確認
  • 希望条件の詳細なヒアリング
  • キャリアプランの設計
STEP
案件紹介・職場見学
  • 希望に合った案件のご紹介
  • 職場の雰囲気確認
  • 実際の業務内容の確認
STEP
就業開始・正社員を目指す
  • 派遣先での就業スタート
  • 定期的なフォローアップ
  • 正社員登用のチャンス!

\ 正社員登用実績多数! /

キャリアリンク株式会社が運営する仕事検索サイト「キャリステ」のバナー画像
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次