近年、60歳を過ぎてからも働きたいと考える女性が増えています。その理由は様々ですが、社会のニーズが多様になるなかで、年齢を重ねたからこその経験や知恵が求められる場面も少なくありません。この記事では、60歳を過ぎてから仕事を探す女性に向けて、おすすめの働き方や具体的な仕事など、再就職を成功させるポイントを解説していきます。
60歳過ぎてから働く女性のリアルな就労事情
総務省の労働力調査によると、2024年の60代女性の就業率は、60~64歳が65.0%、65~69歳が44.7%となっており、この数字は年々上昇しています。定年退職後も「まだまだ働ける」と感じている方が多く、また企業側も積極的にシニア人材を採用するようになってきました。
ではなぜ、60歳を過ぎてから働く選択をする女性が増えているのでしょうか。
年金だけでは不安な老後資金の現実
60歳を過ぎてから働く最も大きな理由の一つが、経済的な不安です。公的年金だけでは生活費を十分にまかなえないと感じている方が多く、特に単身世帯や夫婦二人暮らしの場合、年金収入だけでは余裕のある生活を送るのが難しいのが現実です。
日々の生活費はもちろんのこと、医療費や介護費用など予期せぬ出費、子や孫へのプレゼントや旅行など「ゆとりのある生活」を送るための資金を考えると、少しでも収入を増やして貯蓄を増やしたい、あるいは年金を補いながら安心して暮らしたいと考えるのは自然なことです。
働くことは、老後資金の不安を軽減し、より豊かなセカンドライフを送るための現実的な手段になっています。
健康寿命が延び「まだまだ働ける」という自信
医療技術の進歩や健康意識の高まりにより、日本人女性の健康寿命は年々延びていて、75歳を超えています。60代は元気に活動できる年齢で、実際に多くの方が「体力的にも精神的にもまだまだ働ける」と感じているでしょう。
働くことで得られるメリットは収入だけではありません。規則正しい生活リズムが保てる、体を動かす機会が増える、脳を使う刺激があるなど、健康面でのプラス効果も大きいのです。特に、人と接する仕事や体を動かす仕事は、心身の健康維持に効果的だと言われています。
社会とのつながりや生きがいを求めて
働くことを通じて得られる精神的な充足感も、60歳を過ぎてからも働く理由の一つです。定年退職後、これまで活発だった社会との接点が急に少なくなり、寂しさや物足りなさを感じる方は少なくありません。自宅にいる時間が増え、人との会話が減ると、孤独感や喪失感を抱くこともあります。
仕事をすることや新たなコミュニティへ参加することは、こうした悩みを解消し、他者から「必要とされる」実感を得る貴重な機会となります。職場で新しい同僚と出会い、共に目標に向かって働くことは、生活にハリをもたらし、日々の充実感につながります。社会に貢献できるという自信や自己肯定感などの前向きな意識が、就労への意欲を高めているのです。
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60代女性におすすめの4つの働き方|ライフスタイルに合わせて選ぶ!

60歳を過ぎてから仕事探しをする際は、体力やライフスタイル、希望する収入などに合わせて働き方を選ぶことが成功の鍵となります。60代女性に人気の4つの働き方について、それぞれの特徴や、メリット・デメリットを解説していきます。
パート・アルバイト|時間や日数を調整しやすい
60代女性に人気の働き方の一つです。週2日や3日、1日4時間から6時間程度の勤務が一般的で、働く時間や日数を調整しやすいのが最大の魅力です。スーパーやコンビニ、飲食店、清掃など、さまざまな職種で募集があります。シニア歓迎の求人も多く、60代でも安心して応募できる環境が整ってきています。
メリット
- 勤務時間や日数を自分で選べるため、家事や通院などと両立がしやすい
- 未経験でも応募できる求人が多く、気軽に始められる
- 職場が自宅の近くにあることが多く、通勤の負担が少ない
- 責任の範囲が限定的で、精神的な負担が少ない
- 扶養の範囲内で働くことも可能
デメリット
- 時給制のため、収入が限られる
- ボーナスや退職金がないことが多い
- 雇用が不安定な場合がある
- キャリアアップの機会が少ない
こんな方におすすめ
- 家事や介護と両立しながら働きたい方
- 無理のない範囲で収入を得たい方
- 扶養の範囲内で働きたい方
- 自宅近くで働きたい方
派遣社員|経験を活かして好条件の仕事も
派遣会社に登録し、派遣会社から紹介された企業で働く働き方です。近年は60代女性の派遣社員が増えており、経験やスキルを活かして好条件で働けるケースも多くなっています。
メリット
- 自分の経験やスキルに合った仕事を紹介してもらえる
- パートよりも時給が高い傾向にあり、収入面で有利
- 勤務時間や勤務地、職種などの希望を伝えやすい
- 派遣会社のサポートが受けられるため、トラブル時も安心
- 社会保険や有給休暇などの福利厚生が整っている
- 契約期間が決まっているため、期間限定で働くことも可能
- 履歴書の書き方や面接対策などのサポートが受けられる
デメリット
- 契約期間が決まっているため、長期的な雇用が保証されない
- 派遣先企業によって職場環境が異なる
- 正社員と比べると、昇給やボーナスが少ない場合がある
60代女性に派遣がおすすめの理由
派遣は、60代女性にとって非常に魅力的な働き方です。派遣会社が間に入ってくれるため、自分で求人を探したり、企業と直接交渉したりする手間が省けます。また派遣会社のコーディネーターが、あなたの経験やスキル、希望条件に合った仕事を紹介してくれるため、ミスマッチが少なく、安心して働き始めることができます。年齢を理由に断られる心配が少ないのも大きなメリットです。
さらに、派遣会社によっては、PCスキルアップ講座やビジネスマナー研修など、無料で受けられる研修制度を用意しているところもあります。ブランクがある方や、新しいスキルを身につけたい方にとって非常に心強いでしょう。
こんな方におすすめ
- これまでの経験やスキルを活かして働きたい方
- パートよりも高い収入を得たい方
- 自分で求人を探すのが不安な方
- サポートを受けながら安心して働きたい方
- 期間限定で働きたい方
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正社員・契約社員|安定した収入と福利厚生
安定した収入と充実した福利厚生を重視する方には、正社員や契約社員という選択肢もあります。60歳以降の正社員雇用は以前と比べると増加していて、特に人手不足の業界や経験者を求める企業では、年齢に関係なく積極的に採用を行っているケースもあります。
また、これまで働いていた会社で再雇用制度を利用して、契約社員として働き続けるケースも多く見られます。慣れた環境で働けるため、新しい職場への不安もなくスムーズに働き続けられるのがメリットです。
メリット
- 安定した収入が得られる
- ボーナスや退職金がある場合が多い
- 社会保険や福利厚生が充実している
- 長期的に働ける安心感がある
- 責任ある仕事を任され、やりがいを感じられる
デメリット
- フルタイム勤務が基本で、体力的な負担が大きい
- 責任が重く、精神的なプレッシャーがある
- 求人数が限られており、採用のハードルが高い
- 柔軟な働き方が難しい
こんな方におすすめ
- 安定した収入を確保したい方
- フルタイムで働く体力と意欲がある方
- 責任ある仕事にやりがいを感じる方
- 長期的に働きたい方
個人事業主・在宅ワーク|自分のペースで自由に働く
時間や場所に縛られずに、自分のペースで自由に働きたいと考える方には、個人事業主や在宅ワークがおすすめです。
在宅ワークには、データ入力、文字起こし、ライティング、翻訳、オンライン講師、ハンドメイド作品の販売、Webデザイン、経理代行など様々な仕事があります。クラウドソーシングサイトを利用すれば、自宅にいながら仕事の受注が可能です。初心者向けの簡単な仕事から専門性の高い仕事まで、幅広い案件があるため、自分のレベルに合った仕事を選ぶことができます。
メリット
- 働く時間や場所を自由に選べる
- 通勤の負担がない
- 自分のペースで仕事ができる
- 年齢を気にせず働ける
- 趣味や特技を仕事にできる
デメリット
- 収入が不安定
- 自分で営業や経理をする必要がある
- 社会保険や福利厚生がない
- 孤独を感じることがある
- 自己管理が求められる
こんな方におすすめ
- 自宅で働きたい方
- 自分のペースで仕事をしたい方
- 通勤が難しい方
- 特定のスキルや経験を活かしたい方
- 趣味を仕事にしたい方
【タイプ別】60歳過ぎの女性におすすめの仕事9選

60歳を過ぎてから働く場合、自分の体力や経験、興味に合った仕事を選ぶことが長く続けるコツです。ここでは、60代女性におすすめの仕事をタイプ別に9種類ご紹介します。
経験やスキルを活かせる仕事
これまでのキャリアで培ってきた専門知識や、長年の経験で身につけた対人スキルを直接活かせる仕事は、60代女性にとって大きな強みとなります。即戦力として期待されるため、比較的高い時給や待遇で働けることが多いです。
事務・経理
一般事務やデータ入力、経理補助などの事務職は、60代女性に人気の高い仕事です。パソコンの基本操作ができれば応募可能な求人も多く、これまで事務職の経験がある方なら即戦力として歓迎されます。また電話応対の丁寧さや、書類作成の正確性といった、経験によって培われたきめ細やかなスキルも多くの企業で高く評価されます。
コールセンター
コールセンターの仕事は、丁寧な言葉遣いや落ち着いた対応力が求められるため、経験豊富な60代女性に非常に適しています。お客様の多様な状況に対応する共感力や問題解決能力は、長年の社会経験によって培われたものであり、大きな強みとなるでしょう。
多くのコールセンターでは研修制度が充実しており、未経験からでも安心して始められる点が魅力です。特に、商品の受注や問い合わせ対応といった比較的定型的な業務は、専門的なテクニカルサポートと比較して敷居が低く、狙い目です。お客様とのコミュニケーションを通じて「ありがとう」と言われる機会も多く、やりがいを感じやすいでしょう。
体を動かして健康的に働ける仕事
適度に体を動かす仕事は、健康維持にもつながり、運動不足の解消にもなります。体を動かすことで気分転換になり、生活にメリハリが生まれることも大きなメリットです。過度な負担がなく、自分のペースで取り組める仕事を選ぶことが長く続ける秘訣となります。
清掃スタッフ
オフィスビルやマンション、ホテルなどの清掃業務は、60代女性に人気の職種の一つです。自分のペースで黙々と作業に集中できる点が大きな魅力だといえるでしょう。短時間勤務の求人も多く、体力やライフスタイルに合わせて無理なく働ける職場が多いです。
特別なスキルや経験は不要で、未経験から始めやすいのも特徴。丁寧な研修がある職場も多いため、安心して新しい一歩を踏み出すことができます。
軽作業・ピッキング
工場や倉庫内での商品の検品、梱包、仕分けといった軽作業も、体を動かす仕事としておすすめです。比較的単純作業が多く、一度流れを覚えてしまえばスムーズに進められるでしょう。
立ち仕事が基本となることが多いですが、扱う商品や作業内容によっては座ってできるものもあります。事前に作業内容を確認することが大切です。
人と関わることが好きな方向けの仕事
「誰かの役に立ちたい」という気持ちや、人とのコミュニケーションを楽しむことが好きな方には、接客や対人サービスの仕事がおすすめです。豊富な人生経験から培われた細やかな気配りや対話力が強みになります。
マンション管理員
マンション管理員の仕事は、受付業務、巡回、清掃、設備点検時の業者立ち会いなど多岐にわたります。居住者の方々との日常的なコミュニケーションが中心となるため、穏やかで丁寧な対応が求められます。人生経験豊富なシニア世代、特に女性に人気の高い職種です。なかには夫婦で働ける求人もあり、多様な働き方が可能な点も魅力の一つでしょう。
介護補助・福祉関連
介護施設や福祉施設での食事の配膳、清掃、利用者の方々のお話し相手といった、身体的な負担が比較的少ない補助業務もおすすめです。人手不足が深刻な業界のため、60代でも積極的に採用されています。特別な資格がなくても始められる場合が多く、「誰かの役に立っている」という実感を強く得られるため、大きなやりがいも得られるでしょう。
販売・接客
スーパーのレジ打ち、商品の品出し、アパレルショップでの接客など、販売・接客の仕事も60代女性が活躍できる分野です。落ち着いた物腰や丁寧な言葉遣いは、お客様に安心感を与えお店の信頼度を高めるため、シニア世代の女性を積極的に採用する店舗も増えています。地域のスーパーなどでは、顔なじみのお客様との会話も楽しみながら、地域に貢献できる喜びを感じられるでしょう。
未経験からでも挑戦しやすい仕事
特別なスキルや経験がなくても、すぐに始められる仕事は数多く存在します。新しいことに挑戦してみたいと考えている方におすすめの仕事を紹介します。
ポスティング
チラシや広告などを各家庭のポストに投函するポスティングの仕事は、未経験の方でも挑戦しやすい職種の一つです。基本的に一人で行う作業なので、自分の好きな時間に好きなペースで働ける自由度の高さが大きな魅力でしょう。
ウォーキング感覚で取り組むことができ、健康維持にもつながると感じる方も多いです。配布エリアや枚数によって報酬が異なるケースが多いため、体力と相談しながら無理のない範囲で働くことが可能です。
交通誘導・警備
工事現場や商業施設、イベント会場などで、車両や歩行者の安全な誘導を行う仕事です。多くの現場で研修制度が整っているため、未経験からでも安心して始められます。特に交通誘導は、60代以上の方が全体の6割以上を占める現場もあり、シニア層に開かれた仕事だといえるでしょう。
立ち仕事が基本ですが、比較的体への負担が少ない現場や休憩時間がしっかり確保されている現場を選ぶことで、長く働き続けることができます。
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60歳過ぎてから再就職を成功させる5つのポイント

60歳を過ぎてからの再就職は、若い世代とは異なるアプローチが必要です。再就職を成功させるための5つのポイントをご紹介します。
「譲れない条件」と「譲れる条件」を整理する
仕事探しを始める前に、まずはご自身の希望条件を具体的に整理しておきましょう。すべての希望を満たす仕事はなかなか存在しないため、優先順位をつけることが大切です。例えば、「自宅から電車で30分以内」が譲れない必須条件でも、「週3日勤務で、うち1日は午前中のみ」は譲れる希望条件、といった具合です。
このように優先順位を明確にすることで、求人情報を効率的に絞り込むことができ、応募先を選ぶ際の判断基準もぶれにくくなります。自分にとって何が最も大切なのかを把握することで、本当に満足できる仕事を見つけることにつながります。
譲れない条件の例
- 勤務地(自宅から30分以内など)
- 収入(月5万円以上など)
- 仕事内容(座り仕事、体力を使わない仕事など)
- 勤務時間(週3日以内、1日4時間以内など)
譲れる条件の例
- 職種(事務でなくても接客でも可など)
- 雇用形態(パートでも派遣でも可など)
- 勤務開始時期(すぐでなくても可など)
条件を整理する際は、紙に書き出してみると、自分の本当の希望が見えてきます。また家族とも相談して、家事や介護との両立が可能かどうかも確認しておきましょう。
条件整理のチェックリスト
- 週に何日働きたいか
- 1日何時間働きたいか
- 希望する収入額
- 通勤時間の上限
- 座り仕事か立ち仕事か
- 一人で作業したいか、チームで働きたいか
- 扶養の範囲内で働くか、それ以上働くか
経験を強みに!「貢献できること」を伝える応募書類の書き方
職務経歴書は、これまでの職歴を単に羅列する場ではありません。企業が知りたいのは「あなたが当社で何ができるか」です。そこで重要なのが、年齢をネガティブに捉えるのではなく、これまでの経験を強みとしてアピールすること。「自分がどう貢献できるか」を具体的に伝えましょう。
例えば長年の事務経験があるなら、単に「書類作成」と書くのではなく、「複雑なデータ処理を効率化し、月間の業務時間を20%削減しました」などの具体的な行動とその結果を示すことで、採用担当者に印象付けることができます。
ポイント
- 具体的な数字を使う(「〇〇件の顧客対応を担当」「〇年間無欠勤」など)
- 工夫したことや改善したことを記載する
- チームワークやコミュニケーション能力をアピールする
- PCスキルや資格があれば必ず記載する
- 「長く勤めたい」という意欲を示す
面接では「柔軟な姿勢」と「健康面」で安心感をアピール
面接では、企業が60代の採用に対して抱きがちな不安を解消することが重要です。特に、新しい環境への適応力と、体力面は抑えておきましょう。
柔軟な姿勢を示すポイント
- 「新しいことを学ぶのは楽しみです」と前向きな姿勢を示す
- 「若い方からも積極的に学びたい」と謙虚な姿勢を見せる
- 「指示されたことは確実に実行します」と協調性をアピールする
- 「わからないことは素直に質問します」と誠実さを伝える
健康面で安心感を与えるポイント
- 「健康には自信があります」と明るく伝える
- 「定期的に健康診断を受けており、問題ありません」と具体的に説明する
- 「体力維持のために〇〇をしています」と健康管理の努力を示す
- 姿勢を正し、ハキハキと話すことで、元気な印象を与える
よく聞かれる質問と回答例
新しい知識やPCスキルを学ぶ意欲を見せる
60歳を過ぎてからの再就職では、「新しいことを学ぶ意欲があるか」が重要な評価ポイントになります。特にPCスキルは多くの職場で求められるため、基本的な操作はできるようにしておきましょう。
基本的なPCスキル
- 文字入力(メール作成、簡単な文書作成)
- インターネット検索
- Excelの基本操作(データ入力、簡単な表作成)
- Wordの基本操作(文書作成、印刷)
もしPCスキルに不安がある場合は、以下の方法で学ぶことができます。
- 自治体や図書館が開催する無料のPC講座
- オンライン学習サイト(YouTube、Udemyなど)
- 派遣会社が提供する無料研修
- 家族や友人に教えてもらう
学ぶ意欲を示す方法
- 「現在、〇〇を勉強中です」と具体的に伝える
- 「わからないことは積極的に質問します」と前向きな姿勢を示す
- 「新しいことを覚えるのは楽しみです」と意欲を表現する
年齢をネガティブに捉えず、これまでの人生経験を強みにする
年齢を重ねてきたことは、決して不利なことではありません。むしろ、豊富な人生経験や社会人経験は、若い世代にはない大きな強みです。
60代だからこそのアピールポイント
- 豊富な社会人経験:ビジネスマナーや常識が身についている
- 責任感と誠実さ:任された仕事を最後までやり遂げる姿勢
- 落ち着いた対応力:トラブルや困難な状況でも冷静に対処できる
- コミュニケーション能力:さまざまな年代の人と円滑に関係を築ける
- 丁寧な仕事:正確性を重視し、細部まで気を配れる
- 安定性:長く勤める意欲がある
面接では、堂々とした態度で臨むことが大切です。実際に多くの企業が60代の人材を「真面目で信頼できる」「丁寧な仕事をしてくれる」と高く評価しています。自分の強みを理解し、それを活かせる職場を見つけることが再就職を成功させる鍵です。
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60歳過ぎてからの働き方で、もらえる年金がこんなに変わる

60歳を過ぎてから仕事を始めるとなると、多くの方が気になるのは「年金との関係」ではないでしょうか。確かに、収入によっては年金が減額される場合がありますが、2026年4月から制度が大きく改正され、より働きやすくなりました。仕組みを理解して賢く働けば、年金を減らさずに収入を増やすことも可能です。
ここからは、働きながら年金を受け取る際の仕組みと、年金を減らさずに働く方法について最新情報を含めて詳しく解説します。
「在職老齢年金制度」とは?年金が減額される仕組みを分かりやすく解説
「在職老齢年金制度」は、厚生年金保険の被保険者となっている方が働きながら厚生年金を受け取る場合に、給与と厚生年金の合計額に応じて年金の一部が支給停止される制度です。減額の対象になるのは厚生年金のみで、国民年金は調整されません。
年金を減らさずに働くには?収入のボーダーラインを知っておこう
2026年4月から基準額が大幅引き上げ
厚生年金が支給停止となる基準額は、「給与・賞与の月額相当額(総報酬月額相当額)」と「年金の基本月額」の合計で計算されます。
2025年度までは基準額が月51万円でしたが、改正法により、2026年4月からは月65万円に大幅に引き上げられました。平均寿命や健康寿命が延びるなか、働き続けることを希望する高齢者の活躍を後押しし、より働きやすい仕組みにすることが目的です。
月の給与と月の厚生年金額の合計が65万円を超えると、超えた分の1/2の金額が厚生年金から減額されます。
例➀
| 月の給与 | 40万円 |
| 年金月額 | 20万円 |
| 合計 | 60万円 |
合計が65万円以内のため、年金は減額されず、満額の20万円が受け取れます。
例➁
| 月の給与 | 50万円 |
| 年金月額 | 20万円 |
| 合計 | 70万円 |
合計が65 万円を超えています。
(超過分) 5万円 ÷ 2 = 2.5万円(減額分)
年金20万円から2.5万円が減額され、実際に受け取れる年金は17.5万円になります。
・パートやアルバイトで厚生年金に加入していない場合は、在職老齢年金の対象外となり、年金は減額されません
・減額されるのは厚生年金部分のみです
・国民年金(基礎年金)は、働いていても減額されません
・基準額(65万円)は毎年度、賃金の変動に応じて改定される可能性があります
60代からの仕事探しに資格は必要?
60歳を過ぎてから仕事を探す際に、「資格がないと採用されないのではないか」と不安を感じる方もいるかもしれません。しかし実際は、仕事探しに必ずしも特別な資格は必要ではありません。それ以上に大切なのは、これまでの人生で培ってきた経験や働く意欲、人柄です。ここからは、60代女性の仕事探しにおいて資格がどの程度重要なのか解説します。
必須ではないが、あると有利な資格の例
確かに、専門性の高い分野や業務知識が求められる仕事では、特定の資格を持っていることで、仕事の選択肢が広がったり採用で有利に働いたりする場合があります。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
介護業界で働く際の入門資格です。1〜3か月の研修で取得でき、介護施設や訪問介護の仕事に就く際に有利になります。
登録販売者
ドラッグストアで医薬品を販売するための資格です。試験は年1回実施され、合格率は約40〜50%です。ドラッグストアでの時給アップにつながります。
調理師
飲食業界で働く際に有利な資格です。実務経験が2年以上あれば受験資格が得られます。
簿記3級
経理や事務の仕事で評価される資格です。独学でも取得可能で、比較的難易度が低いため60代からでも挑戦しやすいです。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
Word、ExcelなどのPCスキルを証明する資格です。事務職を希望する場合、持っていると有利です。
資格よりも「実務経験」と「人柄」が重視される傾向
一方で、多くの企業が60代の女性を採用する際に、資格の有無以上に重視するのは「実務経験」と「人柄」です。
企業が60代に求めるもの
- 長年の社会人経験から培われた常識やマナー
- 責任感と誠実さ
- 丁寧で正確な仕事
- 落ち着いた対応力
- コミュニケーション能力
- 真面目に長く働いてくれる姿勢
これらは資格では測れない部分であり、むしろ人生経験や実務経験から身につくものです。特に以下のような職種では、資格よりも経験や人柄が重視されます。
- コールセンター
- 事務補助
- 販売・接客
- 軽作業・ピッキング
- 清掃スタッフ
- マンション管理員
面接の際には、これまでの人生経験で得た知恵や、良好な人間関係を築く力、細やかな気配りなどを具体的なエピソードを交えて伝えることで、採用担当者に良い印象を与えることができるでしょう。資格取得に固執するよりも、ご自身のこれまでの経験や長所をどのように仕事に活かせるのかを具体的にアピールする方が、再就職成功への近道となることが多くあります。
自分に合った仕事を見つける!具体的な探し方4選

60歳を過ぎてからの仕事探しは、どのように進めればいいか迷ってしまうかもしれません。今は様々な求人サービスや窓口があるため、それぞれの特徴を理解して自分に合った方法を選びましょう。
ハローワーク・ハローワークプラザ
ハローワーク(公共職業安定所)は、国が運営する職業紹介・雇用支援機関です。全国に拠点があり、地元の求人を豊富に扱っているのが特徴です。
ハローワークのメリット
- 無料で利用できる
- 地元の求人が豊富
- 職業相談や履歴書の書き方指導が受けられる
- 職業訓練の情報を得られる
- シニア向け支援サービスがある
多くのハローワークには「生涯現役支援窓口」が設置されていて、60歳以上の方の就職支援を行っています。また「シニア向け就職面接会」などのイベントも定期的に開催されています。
利用方法
- 最寄りのハローワークに行く
- 求職申込書を記入する
- ハローワークカードを発行してもらう
- 求人検索機で仕事を探す
- 気になる求人があれば、窓口で相談する
- 紹介状を発行してもらい、応募する
シルバー人材センター
シルバー人材センターは、地域の企業や家庭から仕事を受注し、会員に紹介している公益社団法人です。会員になれるのは原則として60歳以上の健康で働く意欲がある方。主な仕事は、植木の剪定や清掃、家事援助、施設の管理補助などです。
シルバー人材センターの特徴
- 60歳以上であれば誰でも会員登録できる
- 雇用ではなく請負・委任の形式が多い
- 短期・短時間の仕事が中心
- 地域貢献の意味合いが強い
- 収入は比較的少額
- 会費が必要(年間1,000円〜2,000円程度)
向いている方
- 地域貢献をしたい方
- 短時間・短期間で働きたい方
- 収入よりも生きがいを重視する方
派遣会社への登録・求人サイトの活用
比較的好条件の仕事を探したい方には、派遣会社への登録や求人サイトの活用がおすすめです。特に派遣会社は、60歳を過ぎてからの仕事探しにおいて非常に有効。派遣会社のコーディネーターがあなたのスキルや希望に合った仕事を紹介してくれるため、効率的に仕事探しを進められます。
派遣会社への登録がおすすめの理由
- 専任のコーディネーターがサポート
あなたの経験やスキル、希望条件をヒアリングし、最適な仕事を紹介してくれます。一人で求人を探す手間が省け、ミスマッチも防げます。 - 非公開求人にアクセスできる
派遣会社には、一般には公開されていない求人が多数あります。好条件の仕事に出会える可能性が高まります。 - 履歴書・面接対策のサポート
履歴書の書き方や面接での受け答えについて、プロのアドバイスが受けられます。ブランクがある方や、久しぶりに仕事を探す方にとって、心強いサポートです。 - 就業後のフォロー
仕事が始まった後も担当者から定期的に連絡があり、困ったことがあれば相談もできます。職場でのトラブルや条件交渉なども派遣会社が間に入って行ってくれるため、安心して働けます。 - スキルアップ研修が受けられる
多くの派遣会社では、無料でPCスキル研修やビジネスマナー研修を受けられます。ブランクがある方や、新しいスキルを身につけたい方にとって大きなメリットです。 - 60代向けの求人が豊富
シニア向けの求人も多く、年齢を理由に断られる心配が少ないです。
派遣会社への登録の流れ
- 派遣会社のWebサイトから登録
- スキルチェックや面談
- 希望条件に合った仕事の紹介
- 職場見学・顔合わせ
- 就業開始

知人・友人からの紹介(リファラル)
意外と見落とされがちなのが、知人や友人からの紹介、いわゆる「リファラル採用」です。身近な人からの紹介は、職場の雰囲気や人間関係など、求人情報だけではわからないリアルな情報を事前に得られるため、入社後のミスマッチが起こりにくいメリットがあります。
紹介で働くメリット
- 職場の雰囲気や仕事内容を事前に知れる
- 採用されやすい
- 知り合いがいるので安心
- 面接のハードルが低い
紹介で働く際の注意点
- 簡単に辞めにくい
- 人間関係のトラブルが起きた際に気まずい
- 条件面をしっかり確認しないと後悔することも
紹介で仕事を始める場合でも、勤務時間や給与、仕事内容などの条件は事前にしっかり確認しておきましょう。口約束だけでなく、雇用契約書を交わすことも大切です。
紹介を受ける際のポイント
- 「どんな仕事か」「勤務時間は」「給与は」など、具体的に質問する
- 自分の希望条件を正直に伝える
- 紹介してくれた人に感謝の気持ちを忘れない
- 仕事が合わない場合の辞め方も考えておく
【よくある質問】60歳過ぎてからの仕事探しに関するQ&A
60歳を過ぎてから仕事を探す際に、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。このQ&Aが皆さんの不安を解消し、新たな一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
体力に自信がないのですが、おすすめの仕事はありますか?
体力に自信がない方は、座り仕事がおすすめです。
おすすめの仕事
- 事務・データ入力
座って作業できるため体力的な負担が少ないです。また冷暖房完備のオフィスで快適に働けます。 - コールセンター
こちらも座って電話対応をする仕事なので、体力を使いません。 - マンション管理員
受付対応が中心であれば、激しい動きは少ないです。 - 在宅ワーク
自宅で自分のペースで働けるため、体力に自信がない方に最適です。
派遣やアルバイトなどで短時間勤務を選べば、体力的な負担をさらに軽減できます。週2〜3日、1日4時間程度の勤務から始めてみるのも良いでしょう。
面接では、「座り仕事を希望します」と正直に伝えることが大切です。無理をして体力を使う仕事を選ぶと、長続きしません。
パソコンが苦手でも応募できる求人はありますか?
はい、パソコンスキルが不要な求人はたくさんあります。
パソコン不要の仕事
- 清掃スタッフ
掃除機やモップを使った清掃作業が中心です。 - 軽作業・ピッキング
商品の仕分けや梱包作業で、パソコンスキルは不要です。 - 販売・接客
レジ操作は必要ですが、簡単な操作なのですぐに覚えられます。 - 家事代行
掃除や料理などの家事スキルがあれば働けます。 - 介護補助
利用者のサポートが中心で、パソコンは使いません。 - ポスティング
チラシを配る仕事で、パソコンは不要です。 - 交通誘導・警備
屋外での誘導作業が中心です。
事務職やコールセンターなど、一部の仕事では基本的なPCスキルが求められますが、簡単な入力作業しか発生しないものも多いです。また派遣であれば、派遣会社が提供するPC講座などを受けてスキルを身につけるのもおすすめです。
ブランクが長くても採用されますか?
ブランクの長さは、仕事探しにおいてそれほど気にする必要はありません。むしろ60代の採用では、ブランクの長さよりも「働く意欲」や「人柄」が重視されます。
ブランクをカバーするアピールポイント
- 家事や育児、介護の経験:
「家事代行や介護補助の仕事に活かせます」とアピール - 地域活動やボランティアの経験:
「コミュニケーション能力や協調性があります」とアピール - 学ぶ意欲:
「ブランクはありますが、一生懸命学びます」と前向きな姿勢を示す - 健康面:
「健康には自信があり、長く働きたいです」とアピール
もし面接で「ブランクが長いですが大丈夫ですか?」などと聞かれた場合は、以下のように答えましょう。
「はい、ブランクはありますが、その間も家事や〇〇(地域活動、ボランティアなど)を通じて、責任感や協調性を培ってきました。新しい環境で働くことを楽しみにしており、一生懸命取り組みたいと思っています」
ブランクを引け目に感じる必要はありません。むしろ「これから新しいことに挑戦したい」という前向きな気持ちを伝えることが大切です。
60歳過ぎてからの仕事は経験を力に!自分らしいセカンドキャリアを築こう
60歳を過ぎてからの仕事探しは、決して特別なことではありません。派遣、パート、正社員など、さまざまな働き方の選択肢があります。特に派遣は手厚いサポートが受けられ、自分の経験やスキルに合った仕事を紹介してもらえるのが魅力的。自分に合った働き方を見つけることで、充実したセカンドキャリアを築くことができます。
仕事探しを成功させるポイント
- 自分の「譲れない条件」と「譲れる条件」を整理する
- これまでの経験を強みとしてアピールする
- 柔軟な姿勢と学ぶ意欲を示す
- 年齢をネガティブに捉えず、人生経験を活かす
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